片想い
題名は思いつかなかったからテキトー!!!ただただ切なげな素直になれない大毅を書きたかっただけです!!!!ワーーーイ!!!!
まぁただの私の備忘録ですのでテキトーに見てってくださいな。Twitterじゃ長すぎるなーと思ってこっちにしたから長い可能性が大いにあるよ!!!!
中学三年生の、重岡くんと、女の子と、その女の子の幼馴染の神ちゃんのお話。重岡くん視点だよ!!
中学三年生、春。あと少しで卒業。
あと少しで、あいつとはもう学校は離れ離れになる。
「ちょっとしげ💢💢」
「あ?」
「あとしげだけやねんけど!提出!」
「あ、そうなん?」
「そうなん?ちゃう!毎回私が回収しに行ってるやん!」
「そらすんまへーん(笑)」
この顔を、日常的に見れるのも。あと、少し。
構ってもらいたくて、アホみたいなことをやったり、教科係のあいつに迷惑ってわかってても、こうやって来てくれるからわざと提出せーへんかったり。
「もう、はよして」
「あいあい、わーってるって。ほれ」
「……った!」
「お?(笑)」
「しーげー💢💢なんでノートで私の頭叩く必要があんねん💢💢」
「え?(笑)」
……こうやって、怒っとる顔もかわいいし。
もちろん、笑っとるのが一番好きやけど。
せやから、ついついからかってまう。
こいつの、いろんな表情が見れればええなって。
でも、
「ほんまにしげは……ッ、」
「ん?どしてん?え、ほんまに痛かったとかちゃうよな?」
「……重岡」
でも。
「先生が呼んでた。職員室、来いって」
どうしても、俺の前では見せてくれない表情がある。
「ほんじゃ、伝えたから」
「おう、さんきゅ……」
「……」
こいつが、こんなに緊張した顔をするのは。
……神山の前だけや。
「あ、あー……あれやな。多分卒アルやわ。俺、委員やし。あ、そうや!お前もついでやし手伝えや!職員室行くやろ?な?」
「はぁ~???」
きっと、俺がどんだけ想おうが
かなわないって分かりきってる。
神山はこいつの幼馴染…………やし。
「ねぇほんまに重い」
「ええやん、筋トレ筋トレ(笑)」
「わたし女子やねんけど」
「え?」
「女子やねんけど💢」
「えっまじか」
「しばく」
「冗談やってぇ(笑)」
「……あ、しげ、この後時間ある?」
「……あるけど」
「じゃあちょっと話あるから残ってて」
「……おう」
えっこれまさか告白……
いや、ちゃう。あいつが好きなのは神山やし……
でも、もしかしたらもしかするとそうかもしれへんし……
もう、卒業やから最後に、みたいな?
でもこういうのって男から言わなあかんやつやんな?
どーする、俺!!!!
「ごめん、急に」
「や、ええけど。どしたん?」
「しげってさ…好きな子、おる?」
ま さ か ???????
そのまさかなん?
だって、普通そんなこと聞くか?
つか、お前やし!!!!
あまさかのまさかってことありえる?
もしかして神山のことは俺の勘違い??
でもあの顔は……
「実はさ……しげのこと、好きだって子がいるんよ」
…………は????
「ずっと好きやったって」
「卒業式に第二ボタンがほしいって」
「もの好きよな~、しげの第二ボタンが欲しいんやってさ~(笑)」
「好きな子、おらんならええやろ?」
「それとも、好きな子おるん?」
………………そうか。
まぁ、そうよな。
んな都合の良い展開、あるわけないやん。
「……ん」
「え?」
「おらんよ……好きな子」
「ほんま?じゃあ、」
「おー、ボタンくらいえんちゃう(笑)」
「ごめん、ありがとう!」
「でも○○が呼び出すから告白されんのか思ったわ~(笑)」
「はは、ないない。しげやで?」
ない。
そう、あるわけないやんな。
あいつの中で、俺は、ありえないねん。
「……ッ」
「しげ?」
それやったら。
それやったら。
ボタンなんて、他のやつにくれてやる必要、ないやんけ。
「えっ、ちょ、しげ?なにすん……っ」
「うるさいねん」
「まさか、ボタン投げたん?なんで…!!」
「うるさいって言うとるやろ!」
「……っ」
「俺のボタンやろ。ならそれをどーしようが俺の勝手やんな?」
そうや、勝手やん。
「お前に……お前に関係ないやろ!!」
関係ないねん。お前には。
「なんやねん、頼まれたって。」
じゃあお前も、友達に頼んで神山のをもらうんか?
「意味わからんわ」
ほんま、意味わからん。
「俺は好きなやつがくれって言うた時しかやらんって決めてんねん」
……んなこと、永遠に来ないってわかってんねん。
せやから、第二ボタンなんて捨てても問題ないやろ?
お前は、神山からもらえばええ。
それで、ええねん。
「しげ……っ」
無視して走り出した俺の視界の角にいたあいつは、
泣いてる気がした。
「あああああああ!!!!!!!俺!!ほんまに!!!何してんねん!!!!!!」
あれから、あいつとは話すどころか、目すら合わせていない。
で、卒業式当日。
「ほんま、最低や……」
自分の感情で好きなやつ泣かせるなんて。
『卒業だね~』
『高校違っても遊ぼうね~』
なんて声が飛び交う中、ただただ落ち込む俺。
『じゃ、写真撮るよー!並んで!!』
最後の写真くらい、ちゃんとせな。
「「あ、」」
なっっんでこういう時に隣やねん!!!!
『撮るよー!』
カシャッ
あーもー、うまく笑えてんのかな……
『しげー!!帰りに遊んで帰ろうや!!』
「あ、おう!!」
「……しげ!!!」
「……え、」
「ちょっとだけ、ええ?」
「……うん」
「この前、ごめん」
「え?」
「わたしが無神経やった。ほんまは、おるんやろ?好きな子」
「え……」
「ごめん」
「いや、俺こそ……その、すまん」
「ううん。大丈夫。」
「……ごめんな」
「べつにぃ?どーせバカなしげのことだから?」
「なっ、」
「なんっも考えてへんのやろ?」
「おま、」
「まぁしげがアホなことは今にわかったことちゃうし?」
「はぁ~~????お前も大概やろ!!」
「うるさいねん」
「……怒ってへん?」
「そっちこそ」
「俺は全然」
「……ふふっ」
「んやねん」
「よかった、しげと変なまま終わらなくて」
「……」
「高校行っても元気でね」
「そんなもう会えないみたいな言い方すんなや」
「……うん」
「また会えるやろ!知らんけど」
「そ?」
「おう」
「じゃあ、またね」
「ほんじゃな」
「……○○ッ!」
「……なに?」
「俺も!お前と!変なまま終わらんくてよかった!!」
「……はいはい(笑)」
好きや。
お前のこと、めちゃくちゃ好きや。
第二ボタン投げんかったらよかった。
ほんまは、お前に渡したかった。
いつか、
いつかまた、お前に会えたら。
絶対、
絶対に、言うんや。
○○のこと、好きなんや!って。
to be continued……??